食卓の知恵

「カプチーノ」の由来は修道士の服だった!?カフェラテとの違いと、意外すぎる名前の秘密

名前の由来は「カプチン会」の修道士

イタリアを代表するコーヒー、カプチーノ。その名前の由来は、カトリック教会の一派である「カプチン会」の修道士にあります。

カプチン会の修道士たちが着ていた茶色の修道服(カポ、またはカプッチョと呼ばれるフード付きの服)の色が、エスプレッソにミルクを注いだ時の色とそっくりだったことから、親しみを込めて「カプチーノ(カプチン会のような)」と呼ばれるようになりました。私たちがカフェで楽しんでいる一杯の名前が、実は厳格な修道士の姿からきているなんて、少し意外ですよね。

「カプッチョ(頭巾)」が「カプチーノ」へ

なぜ「服」そのものではなく「カプチーノ」という言葉になったのか。そこにはイタリア語の面白いニュアンスが含まれています。

修道士が被る頭巾のことをイタリア語で「カプッチョ(cappuccio)」と言います。それに「小さいもの」や「可愛らしいもの」を意味する接尾辞「-ino」が付いて「cappuccino」となりました。つまり、カップの中にできたミルクの泡の盛り上がりが、修道士のフード(頭巾)のように見えたことも、この名前が定着した大きな理由と言われています。

【決定版】カプチーノとカフェラテの違い

雑学として絶対に外せないのが、よく混同される「カフェラテ」との違いです。これを覚えておくだけで、オーダー時に迷わなくなります。

カプチーノ
エスプレッソ + スチームミルク(温めミルク)+ フォームミルク(ふわふわの泡ミルク)。泡の比率が高く、口当たりが非常に軽やかで、シナモンなどを振りかけることも多いです。

カフェラテ
エスプレッソ + スチームミルク。イタリア語で「ラテ」は「牛乳」を意味し、泡はほとんどなく(または非常に薄く)、ミルクのコクをしっかり楽しむ飲み物です。

「泡の帽子(フード)を被っているのがカプチーノ」と覚えると、由来ともリンクして忘れにくくなりますよ。

そもそも「エスプレッソ」って何?

カプチーノのベースとなる「エスプレッソ」についても触れておきましょう。

エスプレッソ(Espresso)は、英語の「Express(急行・速い)」と同じ語源です。「圧力をかけて短時間で抽出する」という意味と、「お客様のために一杯ずつすぐに淹れる」という2つの意味が込められています。この濃厚なエスプレッソがあるからこそ、たっぷりのミルクを混ぜてもコーヒーの香りが負けないのです。

明日話したくなる!コーヒータイムのプチ雑学

最後に、カプチーノをもっと楽しむための小ネタを添えます。

「カフェオレ」との違い
カフェラテが「エスプレッソ」を使うのに対し、カフェオレは普通の「ドリップコーヒー」を使います。フランス語で「オ・レ」も「牛乳入りの」という意味です。

本場イタリアの朝の習慣
イタリアでは、カプチーノは「朝の飲み物」とされています。ミルクが胃に重いため、午後はエスプレッソをストレートで飲むのが一般的。午後にカプチーノを頼むと、現地では少し驚かれるかもしれません。

3Dラテアートの進化
最近ではカプチーノの硬い泡を利用して、動物などが立体的に浮き出す「3Dラテアート」も人気。これも泡(フォームミルク)が多いカプチーノならではの楽しみ方です。

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